第2回 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会

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会長挨拶

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会長挨拶

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第2回日本耳鼻咽喉科
免疫アレルギー感染症学会
総会・学術講演会

会長 松原 篤
(弘前大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科学講座)

第2回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会総会・学術講演会は弘前大学が担当させて頂くこととなりました。本学会の会員ならびに役員の皆様、本学会の前身である日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会ならびに日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会の前理事長ならびに会員の皆様に心から御礼申し上げます。
 弘前大学が主催した全国学会としては、平成の時代に耳鼻咽喉科臨床学会と日本耳科学会がありますが、会場や宿泊の関係のために、いずれも青森市で開催いたしました。弘前市での開催となると、ご記憶の方はあまりいらっしゃらないと思いますが、昭和58年の日本平衡神経科学会(現・日本めまい平衡医学会)に遡ります。私が母校である弘前大学の教授を拝命した時に、もし学会を開催する機会があれば何とか弘前で開催したいと考えておりましたが、やっとその夢がかなうことになりました。
 今回のテーマは「頂きを目指して」です。弘前市のあちこちから望める岩木山をモチーフとして学会テーマと本学会のシンボルマークを作成しました。このシンボルに込めた意図は、頂きは決して一つではない、ということです。それぞれの頂き、すなわち免疫・アレルギー・感染症かもしれませんし、あるいは臨床・研究・教育かもしれません。それぞれの信じる「頂きを目指して」歩んで頂きたいとの思いを込めました。
 さて、Covid-19の関係もありすっかり演台でお話する機会が減ってしまいました。今回は若い先生にも少しでも演台でお話して頂きたいので、ポスター発表も演台で発表を行うポスターワークショップとする予定です。また、三つのテーマセッション「好酸球」「花粉症」「腫瘍免疫」は、一般演題のなかから演題を選出します。締めくくりの基調講演として、「好酸球」は皆様良くご存じの秋田大学総合診療・検査診断学講座の植木重治先生、「花粉症」は前日本花粉学会理事長の福岡病院アレルギー科の岸川禮子先生、「腫瘍免疫」は宮城県立がんセンター頭頸部内科診療科長の山﨑知子先生にお願いしています。テーマセッションの一般演題には会長賞も検討中ですので奮ってご応募下さい。  特別講演は二名の先生にお願いしています。お一人は弘前大学医学部社会医学講座教授として “健康ビッグデータで寿命革命”を合言葉に「岩木健康増進プロジェクト」を長年にわたり推進し、第1回オープンイノベーション大賞「内閣総理大臣賞」を始めとする数々の賞に輝き、現弘前大学COI(Center of Innovation)拠点長である中路重之教授にお願いしています。またお二人目は、弘前大学医学部初めての女性教授である感染生体防御学講座の浅野クリスナ先生に日和見感染や宿主応答をテーマに英語でのご講演をお願いしています。また、その他、シンポジウムには「postコロナ withコロナの耳鼻咽喉科診療」として耳・鼻・頭頸部の各領域から三名の教授にご講演を頂きます。その他、学会員会企画のライブ留学や多くの共催セミナーを予定しております。
 学会会場のホテルニューキャッスルからは、現存十二天守の一つである弘前城があり全国有数の桜の名所として知られる弘前公園まで徒歩で行ける距離です。満開の時期は4月下旬になりますが、暖冬の年であれば学会期間中がちょうど開花の時期となるかもしれません。会場で熱い議論を戦わせた合間に、頭を整理しながら少し散策するのもおすすめです。また、公園の周囲には明治から大正時代に建てられた洋風建築がいくつか残されています。その中には、日本一のリンゴの産地である弘前産のリンゴを使ったアップルパイなどを提供するカフェを併設しているものもあり、頭と心の栄養を補給して頂きたいと思います。
 また、青森県には世界自然遺産である白神山地と世界文化遺産である「北海道・北東北の縄文遺跡群」があります。残念ながら白神山地はまだ雪に閉ざされていますが、縄文遺跡群の代表として有名な三内丸山遺跡は、JR新青森駅の近くになります。学会からお帰りの際に足を延ばして頂くのも良いかもしれません。
 それでは、リンゴと桜の弘前にて皆様のお越しをお待ちしております。